抄録
PWR模擬装置ROSA/LSTFで実施した自然循環実験では蒸気発生器(SG)伝熱管群において非一様流動が生じ、特に低圧条件の場合、この効果を考慮することが重要であることが分かっている。本報では、RELAP5コードを用いた自然循環解析手法を検討し、1)伝熱管群で停滞と流動の二種類の状態が現れる非一様流動の場合、SG一次側流路面積を適切に設定することにより流動は実験と同様に安定化するものの、流量は過小に圧力は過大に評価され、SG伝熱・流動相関式に問題があること、2)SGのみを模擬する場合、SG伝熱管群を九流路に模擬することにより非一様流動を再現できるが、計算結果は条件設定方法に強く依存する場合があること、など、今後、非一様効果を考慮した解析手法を整備する上で重要な知見を得た。