抄録
学校,大学教養課程,一般市民を対象とする原子力・放射線教育では,断片的な知識ではなく,もっぱら考え方の基本を中心にすべきではないか。一般的に言って,原子力・放射線についての知識は両親,学校の教師,インターネット,新聞雑誌(マスコミ),専門の科学・技術者(いわゆるセミナーなど)から受けるものである。受ける側が,知識をそのまま信ずるかどうかを考えてみる必要がある。知識を受けるさいの年令に依存するが,両親,学校の教師,セミナーの講師などから受けた知識は,何らかの形で自分で確認してはじめてその人(社会人になった人)の知識となるものと思われる。自分で知識の内容を確認する方法としては,インターネットや書籍・新聞雑誌でしらべるのが普通ではないであろうか。しかし自分で考えることがない限り,分かったとは言えないことが重要である。原子力・放射線教育ではもっぱら考え方の基本を中心にすべきではないか