日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: L39
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原子炉安全解析コードの開発
PWRにおける大破断LOCA統計手法の開発
*鎌田 信也久保 和造
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抄録

1989年、米国NRCは、ECCS性能に対する改定規則に向けた大破断LOCAのCSAU評価手法を公表した。このNRCの指針1.157では、PCTが高確率95%で2200°Fを越えないことを要求している。近年、諸外国では、このCSAU手法に基づいて統計手法と現象をより現実的に模擬できるモデルを有する最確評価コードを開発してきた。この状況を踏まえ、大破断LOCA最適評価コードであるMCOBRA/TRACと簡易的モンテカルロ解析コードHOTSPOTを組み合わせた統計手法を開発し、4ループプラントへの適用性の検討を実施した。同プラントへの適用では、MCOBRA/TRACに対するHOTSPOTの再現性及びPCT95%値等を評価し、妥当な結果が得られることを確認した。今後は、許認可解析手法としての確立を図り、個別実機プラントへ適用していくことを予定している。

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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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