抄録
将来の軽水炉使用済燃料再処理プロセスとして、プルトニウム・ウラン共晶析操作を取入れた2段階の晶析法から成るプロセスの開発を行っている。このプロセスの実現においては、結晶スラリ(固体状の核燃料)を取り扱う主要機器についての成立性を検討することが重要であるため、工学規模の晶析装置および結晶分離・洗浄機を備えたシステム試験装置を製作し、ウラン(U)を用いた連続晶析および結晶スラリの固液分離性等に関する試験を行った。実機の1/10規模(容量約5L)の円環型冷却式の連続晶析装置を使って、プロセスで目標とする90%程度のU収率を想定した原料液濃度および冷却温度により数時間の試験を行った。その結果、想定通り約90%のU収率が得られ、装置内部での閉塞等なく連続晶析操作が行えたことから、本装置型式を実機へ適用出来る可能性が高いものと考えられた。