抄録
当研究グループでは使用済み燃料の革新的化学処理プロセスである、全アクチノイド回収SF簡易処理法(ARTIST)に関する技術開発を進めている。ARTISTの主工程のひとつである全TRU抽出では、TODGA(N,N,N’,N’-tetraoctyl-3-oxapentanediamide)を用いて溶媒抽出を行う。これまでに、DGA化合物により3価及び4価のアクチノイド(An)は高濃度の硝酸溶液からn-ドデカン中に効率よく抽出できることを明らかにした。そこで、DGA化合物によりNd(III)の抽出容量を測定し、抽出容量がどのような条件に依存するかを調べた。異なる条件で抽出容量(LOC)を求め、そのDGA濃度、硝酸濃度、温度、モディファイア_-_濃度、DGAの構造についての依存性を調べた結果、これら条件によって、LOCは大きく変化する事が分かった。有機相中のNd-DGA錯体のモル比は1:3と考えられ、化学量論的な抽出容量はDGA 100mMに対し、Nd(III) 33.3mMと予想される。この値は0.1M TODGA+0.5-1M DHOA/n-ドデカンとN,N,N’,N’-tetradodecyl-diglycolamide (TDdDGA)/n-ドデカン抽出溶媒を用いた際にほぼ達成されることを確認した。