抄録
ウラン酸化物の溶解について,亜硝酸が存在することで溶解反応が促進される.しかし,亜硝酸ナトリウムなどの塩の添加では,系内に大量の塩が発生するという問題がある.硝酸水溶液への超音波照射により亜硝酸が生成することが報告されている.また,超臨界二酸化炭素中に溶解した硝酸のリン酸トリブチル(TBP)錯体をウラン酸化物に作用させて,ウランを硝酸ウラニルのTBP錯体として抽出する際に抽出効率が増大することが明らかになっているが,生成する亜硝酸の定量評価については報告されていない.超音波の照射時間と生成する亜硝酸濃度の関係を調べることで,効率的なウラン溶解方法の提案につながる可能性がある.
本研究では,TBP, HNO3, H2Oの組成比を変化させたTBP硝酸錯体を用い,超音波を照射した際の亜硝酸の定量を行った.