日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: I12
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天然バリア
新第三紀堆積岩を対象とした堆積構造シミュレーションモデルの開発(その1)
_-_幌延地域における堆積プロセスの検討_-_
*原 彰男内田 雅大川田 耕司増井 泰裕
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抄録
堆積岩分布地域における高レベル放射性廃棄物の地層処分サイトの選定にあたっては,地下水理の挙動に大きな影響を及ぼす地層の岩相分布と,その地層特性を正確に推定することが重要である。一方,概要調査など調査の初期段階においては物理探査測線やボーリングの数が限られるため岩相分布を正確に推定することは困難と考えられる。このためサイクル機構では,地質学的情報に基づく堆積プロセスを考慮した堆積シミュレーションシステムの開発を開始した。本研究では,その端緒として,幌延地域を対象として,岩相・岩質と透水係数・空隙率の関連性など,シミュレーションモデルの基礎となる地質情報についての検討を行った。具体的には,サイクル機構が幌延地域において掘削したHDB-1孔より採取した泥岩試料について,蛍光X線全岩化学組成分析(10試料)および水銀圧入ポロシメーターを用いた空隙の孔径分布の測定(21試料)を検討することにより,泥質岩の化学組成と空隙率および孔径分布の間に見られる関連性について考察を行った。また,堆積シミュレーションモデルを試験的に構築した。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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