日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年春の年会
セッションID: G28
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訓練・教育・倫理
新型簡易霧箱の開発
*櫛田 浩平
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キーワード: 霧箱, 放射線, 可視化, 原子力, 教育
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抄録
 放射線の飛跡を肉眼で見ることができる霧箱は、ウィルソンによる最初の霧箱の利用以来放射線の性質を解明する有用な手段であったが、今日では原子力分野における教育実験のために利用されることも多い。教育実験用にはしばしばドライアイスを利用した簡易型霧箱が使われるが、今回、従来型の簡易霧箱の欠点を改良した新しい簡易霧箱キットを開発したので報告する。この新型簡易霧箱は従来型に比べ:安全性を考慮し危険性のある鋭利な部品や道具を用いていない、霧箱の組み立て時間が短い(約5分)、放射線飛跡の観察視野が広い、廉価である、などの利点を有する。またこの新型簡易霧箱キット用に新しく放射線に関する解説テキストも作成した。発表では本霧箱キットを用いて行えるウラン鉱石からの放射線観察および放射性ガスの観察を含む1時間程度の教育実験プログラムの例を挙げて報告する。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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