日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年春の年会
セッションID: J01
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線源項の評価
3次元輸送計算コードTORTの「もんじゅ」しゃへい解析への適用性検討(その5)-1次主冷却系配管しゃへい室-
*引地 拓夫鈴置 善郎
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抄録
「もんじゅ」の配管しゃへい室(原子炉容器室と1次主冷却系機器室の間にある部屋)内の中性子は以下が考えられる。(1)炉心からの中性子,(2)光中性子(1次系の24Naの崩壊γ線によるコンクリート中の重水素の光核反応により生成)
既報では,(1)の炉心からの中性子のみを対象としたCo箔放射化量計算値を求めたが,今回は(2)の光中性子も考慮してCo箔の放射化量の評価を行った。計算・評価方法は,以下の手順である。
(a)3次元輸送計算コードTORTを用いて配管中の24Naを線源としたγ線束分布計算を行う。(b)配管室壁中の光中性子線源分布を求める。(c)3次元輸送計算コードTORTを用いて壁中の光中性子線源を線源とした光中性子束分布を行う。(d)運転履歴に従った24Na放射化量履歴を求め,前の計算値を用いて光中性子束の履歴を求める。(e)光中性子束の履歴を用いてCo箔放射化量を算出する。(f)測定値との比較を行う。
その結果,C/E値は0.63から4.0(概ね1.9近傍)を得た。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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