抄録
TVFでは、平成7年から再処理施設の高レベル放射性廃液をガラス固化する実証試験を行い、これまでに130本のガラス固化体を製造してきた。平成14年3月に発生した主電極の侵食によるものと考えられる溶融炉の故障のため、現在、白金族元素の堆積防止性能の向上を図った2号溶融炉への更新を行っている。今後、さらなる白金族元素への対応技術の高度化を図るため、白金族元素堆積の防止技術や堆積した白金族元素の除去技術の開発を行う。また、YAGレーザーによる1号溶融炉の解体の実証試験を行い、解体手法及び廃棄物分別手法の確立を行う。