日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年春の年会
セッションID: F15
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被ばく低減と防護の最適化
放射線防護の最適化(1)
―ICRP体系における考え方とその変遷―
*副島 邦洋杉浦 紳之飯本 武志木元 崇宏實重 宏明中村 又司湊 博一鍋本 豊伸
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キーワード: 防護の最適化, ICRP
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抄録
ICRPによる放射線防護体系の構成因子に「防護の最適化」がある。最近、その考え方や現場適用における手法開発の重要性はますます高まってきている。ここでは放射線防護の最適化の考え方とその変遷について整理する。ICRPによる放射線防護の目的は、有益な行為を不当に制限することなく、「行為の正当化」「防護の最適化」「線量限度」の3つの因子を柱とする放射線防護体系によって、確定的影響の発生を防止し、確率的影響の誘発を制限することである。これらの因子のうち「防護の最適化」は、1990年の基本勧告の発表以降も特に重要な事項として議論が続き、来年2005年に予定されているICRPの新しい基本勧告の防護体系の中でも、中心的な役割を担うことになりそうである。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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