日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年春の年会
セッションID: F26
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線量評価
高エネルギー光子に対する部分被曝時の線量換算係数
*岩井 重典片桐 実穂北市 雅敏大西 俊之澤村 貞史
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抄録

ICRP Publ.74では、10MeVまでの電子・光子および180MeVまでの中性子に対して、粒子フルーエンスから実効線量を求める換算係数を与えている。これらの中でAP照射やPA照射の換算係数算出時に考えられている照射体系は、平行ビームによって全身が均一照射される体系である。しかし、放射線工学の技術的進展等によりさまざまなサイズ、エネルギーの光子によって人体が部分的に被曝する可能性がある。そのような環境では、部分被曝時の線量評価が必要である。そこで本研究では、AP, PA照射に対して、人体の一部が部分的に被曝したときの粒子フルーエンスなどから実効線量を求める換算係数を計算し、その照射位置に対する依存性を調べた。換算係数はEGS 4モンテカルロコードおよびMIRD5型人体形状ファントムを用いて求めた。光子は平板平行のビーム状線源で、20keV_から_200MeVの入射エネルギーで行った。照射位置依存性を求める際の線源面積として身体の1/2、1/10を用いた。

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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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