日本原子力学会 年会・大会予稿集
2006年秋の大会
セッションID: N38
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マイクロチャンネル
微細管における気液二相流の摩擦圧力損失に関する研究
*大瀧 秀恭大竹 浩靖小泉 安郎宮下 徹
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抄録

ミリスケール、サブミリスケールチャネルのような極狭隘流路内の流動と熱伝達は近年、CPU(MPU)、LSI等各種電子機器の冷却等様々な工学分野で関心を集めている。しかし、極狭隘流路内の流動では、流路内壁面と壁面近傍の流体間でslipが生じてくると言われており、通常スケールでの知識がどこまで適用可能であるかは未だに明らかにされているとは言い難い。また、気体_-_液体が混在する二相流では、流路径に対し気泡径が大きな割合を占めるため、表面張力の影響が顕著になると考えられる。 本研究では、0.2~0.6mmの水力等価直径をもった微細円管および微細矩形管流路内気液ニ相流動の摩擦圧力損失に関し実験的に検討するとともに、流動様式やボイド率、急縮小、急拡大形状損失についても検討を加えた。実験の範囲では、圧力損失二相増倍係数および流動様式は、従来の通常スケールにおける相関式および線図で整理できた。形状損失については新たな実験相関式を提案した。また、ボイド率に関しては、マイクロチャネルに対するKawahara-Kawajiらの相関式と比較適良い一致を示した。

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© 2006 一般社団法人 日本原子力学会
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