日本原子力学会 年会・大会予稿集
2006年秋の大会
選択された号の論文の852件中1~50を表示しています
第I区分 総論
原子力教育
高レベル廃棄物処分と高速炉サイクル
リスクコミュニケーション
  • (1)専門家のためのナレッジ循環プラットフォームの提案
    木村 浩, 勝木 知里, 湯浅 肇, 班目 春樹
    セッションID: C13
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    本シリーズで報告される研究は、原子力に係わる様々なナレッジを社会全体に循環する仕組み「ファシリテーションフォーラム」を構築し、原子力のリスクコミュニケーションに資することを目標として実施されたものである。本報告では、原子力行政、事業者、メーカ、関連団体や研究所など、いわゆる原子力専門家の内部で蓄積されているナレッジ循環を促進するプラットフォームをウェブ上に構築することを提案し、その基本概念や仕様設計を紹介する。なお、本研究は独立行政法人原子力安全基盤機構の原子力安全基盤調査提案公募研究の一環として実施された。
  • (2)原子力PR館の現状
    木村 浩, 勝木 知里
    セッションID: C14
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    原子力広報の一端を担う、一般市民との窓口である原子力関連施設のPR館でのヒアリング調査を行った。来客者との対応でのやり取り(発信する情報の内容、来客者の興味の焦点=一般市民の要望)、業務遂行上の問題点・問題解決方法、PR館内部での情報共有の仕方、等から現状と、課題を考察した。このヒアリング調査は独立行政法人原子力安全基盤機構の原子力安全基盤調査提案公募研究の一環として実施された。
  • プロジェクトの概要と全体計画
    北村 正晴, 八木 絵香, 狩川 大輔, 高橋 信, 若林 利男
    セッションID: C15
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    筆者らはすでに、青森県六ヶ所村を含む複数の原子力関連施設立地地域の住民と密接な対話を繰り返し行う試み(通称、対話フォーラム)を数年間にわたり実施している。この試みから得られた情報の分析結果と、科学技術を批判的に見ている著名な社会科学専門家との討論、ヒアリングを通じて、重要度ならびに社会のニーズレベルの高い情報を明らかにしつつある。この検討を通じて、リスク情報と一括して呼ばれるものの内には実際には極めて多様な内容が含まれていることを明らかにした。これらの知見に基づいて、社会のニーズに適合した情報の実態について整理を試みる共に、原子力に関する社会的コミュニケーションの場に関する検討を行った。本発表では、本研究プロジェクトの概要について述べる。
  • 原子力リスク情報に関する通説の再評価
    高橋 信, 八木 絵香, 北村 正晴
    セッションID: C16
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    原子力のリスクとベネフィットに関する議論を行う場合、地球温暖化問題が、原子力を推進する側の主張となっている場合が多い。しかしながら、人間起源の二酸化炭素の増大が直接の地球温暖化の原因であるという「通説」に対しては、多くの方面から疑問が投げかけられている。本稿では、ニーズ適合型のコミュニケーションスキーム実現のために、特に地球温暖化問題に代表される「通説」を再評価し、原子力のリスクとベネフィットに関するより公平な議論を行うための方策を提案する。
  • ネガティブ情報提供支援ツールの開発
    狩川 大輔, 佐藤 成美, 高橋 信, 八木 絵香, 北村 正晴
    セッションID: C17
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    本研究グループが実施している『対話フォーラム』において、ネガティブな側面も含めた情報の提供が、情報提供者に対する信頼感醸成に必要不可欠な要素であることが示唆されている。このような知見に基づき、市民の情報へのニーズや認知特性に配慮し、「リスク」と「安全」に関する情報を併せて提供することで、受け手の納得感が醸成されるような情報提供を支援することを目的としたプレゼンテーション・ツールを作成した。「リスク」関する情報として『原子力プラントで実際に発生した事故に関する情報』を、「安全」に関する情報として、『なぜ安全なのかという情報』を選択し、この二つの情報を併せて情報提供することによって、受け手の納得感を醸成することを目指した。
  • 実感重視型プルトニウム情報提供支援ツールの開発
    若林 利男, 高橋 信, 北村 正晴
    セッションID: C18
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    核燃料サイクル、特にプルトニウムに関する情報提供の方法として、プルトニウム利用にかかわる実際の経験、体験を加味した、実態・実感ベースの核燃料サイクルデータベースを整備し、コミュニケーション支援に適用する。
  • 異なる意見を持つ市民間での「対話」の深化方策
    八木 絵香, 狩川 大輔, 高橋 信, 北村 正晴
    セッションID: C19
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    本研究では,原子力技術が抱える社会的問題解決の第一歩として,複数の原子力立地地域において「対話フォーラム」を継続的に実施 )してきた.この発展形態として,原子力技術について,賛成・反対それぞれの立場をとる立地地域住民同士が,お互いの立場を反転させた上で議論するという,より踏み込んだ形での対話手法の確立を目的とした社会実験を行った.その手法と,得られた結果について述べる.
  • なぜ原発は都心に立地しないのか
    西川 雅史, 加藤 尊秋, 八田 昌久, 松本 史朗
    セッションID: C20
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    本稿の流れは,つづく2節で迷惑施設として原子力発電所を受け入れてもらう自治体から受け入れる自治体へ支払われる補償について議論し,受け入れる自治体の人口が相対的に小さくなる必然性を明らかにする.3節では,社会的亀裂,政治的交渉力という視点から,小規模な自治体が感じている「多数派による専横」が,少なくとも部分的には誤解であることを明らかにしている.4節では,原子力発電所を必要悪と認め,できるだけ被害額を抑制できるサイトを選択することで共存していくことが必要であるとの視点から,事故発生時の被害額(つまり,事故の発生確率を100%としている)を立地サイトごとに算定し,比較している.最後に,5節で原子力発電所の立地にまつわるリスク・コミュニケーションについてまとめる.
  • シビアアクシデントの災害規模について
    八田 昌久, 西川 雅史, 加藤 尊秋, 松本 史朗
    セッションID: C21
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    原子力発電のシビアアクシデントは、仮定の置き方によって被害予測が大きく異なる。自主研究の成果やチェルノブイリの実績から、シビアアクシデントのきぼについて考察する。
  • 通常運転時、事故時の発電所による影響に対する地域住民の要求水準
    加藤 尊秋, 田村 大樹, 八田 昌久, 西川 雅史, 松本 史朗
    セッションID: C22
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    柏崎刈羽原子力発電所周辺地域での社会調査をもとに、通常運転時や事故時に発電所から住民が受ける影響に関して、住民の立場から見た要求水準を明らかにする。
  • -廃止措置ガイダンスシステムの構築-
    北山 尚樹, 村上 督, 前田 孝一, 三田村 崇之
    セッションID: C23
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    試験研究炉等における廃止措置の安全性実証の一環として、廃止措置の地域住民への理解促進を目的として、ホームページ形式により生徒や主婦層などの原子力業務に携わらない人々を対象にインターネットを活用して学習資料を提供するシステムを構築したのでその内容を報告する。
  • 1 地層処分の安全性理解促進のための対話手法に関する一考察
    柳川 玄永, 大久保 博生, 稲継 成文, 竹内 光男, 加藤 俊明
    セッションID: C24
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、リスクコミュニケーション(RC)を基軸とした応募後の対話・理解活動の展開に資する具体的な実践手法を視野に入れつつ、適切な情報提供・対話のあり方の観点から、パブリックインボルブメント(PI)成立の前段階および継続への対応について検討し、今後の課題を体系的に整理した。
  • (3)遺伝アルゴリズムを用いた協調的交渉シミュレーション手法の開発
    小林 容子, 大久保 博生, 稲継 成文, 竹内 光男, 加藤 俊明
    セッションID: C25
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では,遺伝アルゴリズムを用いたグループ意思決定の一つの手段である協調的交渉のシミュレーション手法を開発した. また,ミクロ_-_マクロダイナミクスの概念を用いてこのシミュレーション結果の分析を行なった.
  • (2)HLW処分事業におけるリスクコミュニケーション手法の構築
    稲継 成文, 竹内 光男, 加藤 俊明, 大久保 博生, 柳川 玄永
    セッションID: C26
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    HLW処分事業実施主体である原環機構職員を対象にしてHLWにテーマを絞ったリスクコミュニケーション(RC)の研修を行い、その結果の分析・検討から得られた知見並びに他分野におけるRCに関する既往事例の知見について、事業主体における今後のRCへの適用性やRCの推進方針に関する実用的要件を明らかにした。
原子力発電所不具合事例分析
コンプライアンス・企業統治
政策・経済性評価
  • 大森 良太
    セッションID: D07
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    原子力政策と国民の乖離が指摘されて久しい.確かに、原子力は国民の日常生活から距離のある技術であり、原子力政策は国や専門家が主体となって決定せざるを得ない側面がある。しかし、この両者の距離を縮めること,また,政府が原子力政策についての説明責任を果たし、国民が納得した上でのよりよい社会的決定がなされるためには、エネルギーセキュリティや地球環境といったやや漠然とした概念に基づいてのみ説明するのではなく、国民個人の効用に着目する方法論的個人主義のアプローチに基づき,公益としての原子力という概念を構成することが有益と考えられる.そこで、本研究では、立憲的政治経済学の理論に基づき、個人と原子力政策の関係を定式化し、政府による原子力政策の民主的基礎を理論付け、さらに、個人の期待と政策の効果の間のいくつかの相対関係等について、理論的分析を行う。
  • 大滝 明, 小野 清
    セッションID: D08
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    原子力水素製造による電力貯蔵効果として、ピークオフ電力を一体化再生型燃料電池で水素として蓄え、貯蔵した水素を電力需要ピーク時に一体化再生型燃料電池で電力変換して動的な発電設備容量の不足分を補う電力/水素併給プラントの負荷追従運転方法についてシミュレーション解析を実施した。その結果、ベース負荷を担う原子力発電とミドル負荷を担う電力/水素併給プラントにより、設備全体の稼働率を下げることなく負荷追従運転が可能な見通しを得た。また、電力/水素併給プラントで生産した水素を水素燃料電池自動車等に融通することにより、約70%の燃料電池自動車専用水素供給プラントの合理化が期待できることが判った。
  • 小野 清, 塩谷 洋樹, 田原 靖彦, 瓜生 暢哉, 中村 卓也, 濱? 博
    セッションID: D09
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    FBRサイクル等の原子力システム導入の社会経済的影響を考慮して原子力研究開発の意義を示すことを目的に、より包括的な投資対効果評価手法を開発した。エネルギー経済モデルの一種である一般均衡モデルを動学化したモデルのプロトタイプを作成し、FBRサイクルを導入した場合のGDP変化や厚生水準変化等の社会経済的影響を試算した。
  • 高嶋 隆太, 小田 潤一郎, 木村 浩, 班目 春樹
    セッションID: D10
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    我が国のエネルギー基本計画において原子力エネルギーの重要性は増している。そこで本研究では、エネルギー政策における原子力エネルギーの戦略的価値を見出し、二酸化炭素の排出に伴う社会的費用を考慮した経済性評価を行う。
  • ?澤 和章, 菰田 文男
    セッションID: D11
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    原研(JAERI)、オークリッジ国立研究所(ORNL)及びカールスルーエ研究所(FZK)で実施された水炉安全性研究について、3研究所においてどのような中核技術が25年間で形成され、研究所としての特色が構築されてきたのかを技術連関手法により途上(追跡)評価する試みを実施した。
原子力世論・核不拡散
第II区分 放射線工学と加速器・ビーム科学
原子核物理,核データ,核反応工学
荷電粒子入射反応測定
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