抄録
JNESでは、高速炉のレベル2PSAで用いる現象ETの分岐点確率をより客観的に評価する手法として、現象相関ダイヤグラム法 (PRD: Phenomenological Relationship Diagram)を整備している。本会では、レベル2PSA で用いる現象イベントツリー展開手法を整備する観点から、PLOHS時に考えられる臨界超過事象に適用し、その機能を確認した結果を報告する(連続シリーズ第4回)。
PRDでは、_丸1_現象ET着目の着目分岐点を最上位事象とし最下位事象(素事象)までの因果関係を一定のルールに従って展開すると共に、_丸2_事象相互の関係を方程式系(関数ゲート)で記述し、_丸3_簡易解析などの定量情報を用いて素事象の取り得る値と発生確率を関数ゲートに従って演算することによって、_丸4_これを最上位事象まで積み上げて現象ETの着目分岐点確率を定量化する。
今回は、高速炉のレベル2PSAの対象事象の中で、特に非線形性の強い即発臨界事象にPRDを適用し、崩壊熱除去機能喪失事象(PLOHS)での炉心損傷過程を現す現象ETを定量化した結果を報告する。