抄録
SPring-8内の放射光施設ニュースバルでは、Nd:YVO4レーザーと1GeVの電子の散乱によって最大エネルギー17MeVの逆コンプトンガンマ線が開発されている。また、CO2レーザーの導入により、約1.7MeVの逆コンプトンガンマ線源の開発も予定されている。これらの光源及び、17MeVの逆コンプトンガンマ線を用いた、Re-184の半減期の測定結果を報告する。Re-184の基底状態の半減期が従来の推奨値より7%短いことを明らかにした。これは、従来の半減期がアイソマーの影響を受けていたためである。