抄録
革新的高速炉システム技術の原子炉設計や安全性評価のために、種々の核種の高精度の核データが必要となる。このために、不安定核の中性子捕獲反応断面積を求めるために、逆反応である光核反応測定に関する研究を実施している。
Se-79は、半減期が10e6年といった長寿命核分裂生成物(LLFP)の一つで放射性廃棄物の分離変換対象核種である。この中性子捕獲核反応断面積評価のために逆反応であるSe-80の(γ,n)反応断面積の測定を波長可変のγ線源であるLCSγ線を用いてしきい値近傍から14MeV付近までの測定を行ったので報告する。
本成果は、旧電源開発促進対策特別会計法に基づく文部科学省からの受託事業として、北海道大学が実施した平成18年度「高強度パルス中性子源を用いた革新的原子炉用核データの研究開発」の成果を含む。