日本原子力学会 年会・大会予稿集
2007年秋の大会
セッションID: B04
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放射線遮蔽解析
放射性物質輸送容器のモンテカルロ法による遮蔽安全評価手法の高度化に関する研究
(2)一次元平板体系におけるベンチマーク実験
*浅見 光史大西 世紀小田野 直光
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抄録
平成19年度においては、モンテカルロ法の輸送容器遮蔽解析に対する適用性を明らかにするため、一次元平板体系における遮蔽ベンチマーク実験と輸送容器の複雑形状部のモックアップ試験を中心に研究を進める。モンテカルロ計算コードとして我が国で広く使用されているMCNPコードは、様々な遮蔽ベンチマーク実験の解析に用いられ、十分に実績のあるコードである。しかしながら、輸送容器では中性子(+2次ガンマ線)及びガンマ線の両者が寄与するため、これらの線種を考慮した実験ベンチマークが必要である。そこで、平成19年度には、一次元平板の単純な体系において、ベンチマーク実験を実施し、二次ガンマ線を含めた詳細な実験と解析を行う。解析では、種々のエスティメータ(検出器)及び分散低減法を用い、計算結果の妥当性の判断基準について検討する。解析においては、一種類の実験について、検出器や分散低減パラメータを変化させ、多数ケースの解析を実施し、詳細な検討を行うため、計算効率向上のための高性能の並列計算サーバ(計算機クラスタ計算機)を導入する。輸送容器のトラニオン部は中性子遮蔽材の欠損部となるために、輸送容器の遮蔽解析において線量率が最も厳しくなる部分である。また、複雑形状部であるために、モンテカルロ法を適用した際の計算精度及び安全裕度が十分に明らかになっていないのが現状である。そこで、トラニオン部について、モックアップ模型を設計し、モックアップ模型を製作し、ベンチマーク実験を実施する。実験は海上技術安全研究所の遮蔽実験室において実施し、252Cf及び60Co線源を使用する。なお、ベンチマーク実験においては、モンテカルロ法による詳細な解析を可能とするため、線量率のみならず、中性子及びガンマ線スペクトルデータを含めた詳細なデータを高純度Ge検出器及びボナーボール検出器により、取得するものとする。本研究は、海上技術安全研究所、東京大学、日本原子力研究開発機構との共同研究として実施する。
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© 2007 一般社団法人 日本原子力学会
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