日本原子力学会 年会・大会予稿集
2007年秋の大会
セッションID: B03
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放射線遮蔽解析
放射性物質輸送容器のモンテカルロ法による遮蔽安全評価手法の高度化に関する研究
(1)研究計画の概要
*小田野 直光浅見 光史大西 世紀小佐古 敏莊坂本 幸夫平尾 好弘
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抄録
放射性物質の輸送容器の安全解析は、近年の計算技術の高度化と計算機の性能向上を反映し、より高精度で安全解析を実施できる計算手法の導入が図られつつある。放射性物質の輸送安全確保のための重要な評価項目である放射線遮蔽解析については、従来、二次元離散座標計算コードによる輸送計算が行われてきたが、近年では、モンテカルロ法による輸送計算の適用が検討されている。モンテカルロ法は、三次元形状を忠実に模擬することが可能であるため、モデル化に起因する誤差がほとんどなく、計算の誤差は、使用する核データライブラリの誤差統計誤差が主要な誤差となるので、深層透過問題に対しても、適切な分散低減法の採用により、精度のよい計算結果が得られるようになってきている。しかしながら、現時点では、輸送容器の安全審査のための安全解析書の解析には、モンテカルロ法は適用されておらず、輸送容器形状をモデル化する際に種々の仮定が必要となる等の技術上の制約がある二次元輸送計算による安全評価が実施されている。これは、モンテカルロ法の計算結果の妥当性について評価する標準的な手法が確立されていないこと、モンテカルロ法の複雑形状部に対する安全裕度が明確になっていないこと等があげられる。 本研究は、放射性物質輸送容器の遮蔽安全評価に対するモンテカルロ法の適用性を明らかにするため、遮蔽ベンチマーク実験を実施し、モンテカルロ法による計算精度の検証を行うとともに、モンテカルロ法を安全審査に適用するにあたって解決すべき、計算結果の妥当性判断の基準の考え方、使用する検出器及び分散低減法の設定方法について、詳細な検討を行い、ガイドライン等を策定することにより、放射性物質輸送容器の最新の科学的知見に基づく合理的な審査に資することを目的として、平成19年度より5ヵ年計画で実施するものである。講演では、本研究の全体計画について紹介する。
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© 2007 一般社団法人 日本原子力学会
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