日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年秋の大会
セッションID: A43
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新型炉開発
EFIT炉心への窒化物燃料適用に関する研究
*石田 真也
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抄録
EFITとは、EUROTRANSにおいて研究が進められているADSであり、燃料は酸化物燃料、冷却材は鉛、被覆管はT91 steelを使用しており、出力は数百MWである。本研究では酸化物燃料よりも中性子効率の良い窒化物燃料をEFITに使用することで、炉心やターゲット領域の縮小化を図り、ADS内での中性子源効率φ*を上げることを目的とする。また、中性子源を高効率化することのできる陽子ビーム形状についても言及する。 ターゲット領域を縮小化によって中性子源の平均エネルギーEを2MeVから4MeVに、φ*も0.6から0.85程度にまであげることができた。 陽子ビーム形状の変更では、縮小化した炉心に外径15cmのリングビームを使用した場合、Eが6MeVに上昇し、φ*も1.0程度を達成した。また、縮小化していない炉心でも、径の大きなビームを使用すればEが6MeV程度にまで上昇するが、φ*は0.8程度と小さく、炉心の縮小化自体も中性子源の効率の上昇に寄与していることがわかった。
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© 2008 一般社団法人 日本原子力学会
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