抄録
数百MeV領域の粒子加速器の中性子遮蔽設計に用いられる放射線輸送計算コードの精度検証のために、中性子生成実験データが必要となる。しかしながら180度方向に関しては実験データが全くなく、コード及び物理モデルの検証が全く行われていない。そこで本研究では、大阪大学核物理研究センター・中性子TOF実験室のビーム・スウィンガー・マグネットを用いて、150MeV陽子入射による180度方向の中性子生成二重微分断面積測定を行い、コードの精度並びに蒸発モデルの検証を行う。今回は測定環境の整備を含む予備測定について発表を行う。