抄録
我々のグループでは、大強度陽子加速器計画(J-PARC)の物質・生命科学実験施設(MLF)において、マイナー・アクチニド等の中性子核データ取得を目的に、多数のGe検出器を用いたTOF実験を行う予定である。しかしながら、MLFでの実験位置での中性子強度は1.1x108 n/s/cm2と非常に強いため、我々がこれまでに利用してきたデータ収集システム(DAQ)では対応しきれず、より高速な 8を開発する必要がある。そこで、現在使用しているDAQを改良した新しいDAQの開発を行った。
その結果、エネルギー分解能は1.33-MeVのγ線に対して半値幅が2.4-keV、不感時間が1イベントあたり3.3 µs、最高イベントレート300k events/sでの測定が可能になったので報告する。