抄録
現在、六ヶ所村の核燃料再処理施設では実際の燃料を使用した試験が進められており、3H、14C、129I等が大気へ放出されている。これらの内、六ヶ所村内の農作物や環境試料中のOBT(有機結合型3H)について希ガス質量分析計を用いて3H濃度の定量を行った。OBT濃度は乾燥試料中H量から燃焼させて生じる水(燃焼水)量を見積もり、燃焼水当たりの濃度として表記する。植物試料中OBT濃度は尾駮で採取したクマザサ0.41±0.06 Bq L-1-燃焼水であり、その濃度レベルは降水中3H濃度とほぼ同レベルであった。
本記載事項は青森県からの受託事業により得られた成果である。