日本原子力学会 年会・大会予稿集
2009年秋の大会
セッションID: F12
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検出器解析・未臨界の物理
BWR の起動領域中性子モニタ(SRNM)指示値の予測精度向上に関する研究
SRNMを利用したBWR燃料における中性子放出率のオンサイト測定
*渡邉 将人伊藤 圭介山本 章夫山根 義宏
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抄録
 燃料装荷時における起動領域中性子モニタ(SRNM)指示値の予測精度を向上させる目的で,BWR燃料の中性子放出率を測定した。測定方法について,浜岡原子力発電所における過去10年間の燃料取出・装荷時のSRNM指示値を対象に,SRNM周りに4体の燃料を装荷した時のSRNM指示値[cps単位]を1体装荷時のSRNM指示値で割り算した値を「測定値」と定義した。これらの測定値は,SRNM指示値同士を割り算しているので,SRNM感度の影響を極力排除している。一方,計算方法について,燃料の燃焼計算をモンテカルロコード(MVP-BURN)で行い,燃焼度のみをパラメーターにした中性子放出量を計算し,SRNM指示値は中性子放出量に比例するだけのモデルを「計算値」とした。測定値と計算値はおおよそ一致したが,燃焼度依存のバラツキが見られたので,これらを経験的に補正する方法を提案する。
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© 2009 一般社団法人 日本原子力学会
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