抄録
現在、高レベル放射性廃棄物最終処分場（以下、HLW処分場）の応募検討で話題に上がった自治体は日本各地に十数箇所存在するが、応募し文献調査に至った自治体は存在しない。その多くの自治体は、応募の検討時において「安全性」や「風評被害」といった面が懸念材料として挙げられている。
応募検討時においては、事業者（NUMO）から安全性についての技術的説明が行われるもの、風評については具体的な対策事項が明確に示されていないため、風評に関する対策内容など地域に委ねている状況である。
HLW処分場に関する既存研究を見てみると、安全性については技術的検討がなされているが、風評被害に着目し検討したものはみられない。
そこで、HLW処分場と共生していくための、風評とのつきあい方を提言する。
