抄録
CaやSi共存系において4価の溶解度試験を行うことにより、CaやSiの錯生成定数を求める。高pH条件下でCaやSiなどが共存する場合、4価アクチニドはCaやSiと錯生成し、溶解度が高くなる可能性があるという報告が近年の研究でなされている。しかしながら、4価Npについてはそれらの試験は行われていない。よってCaやSi共存系において4価Npの溶解度の試験を行い、溶解度曲線からCaとNpの錯体(Ca4Np(OH)84+)やSiとNpの錯体(Np(OH)nSi2O3(OH)4 etc)の錯生成定数を求める。