抄録
原子力発電や再処理施設および原子力関連施設に関連する機器には,地震に対する高い健全性が要求されている。このため、有限要素法などによる解析技術を駆使した設計を行っている。
しかし、従来の計算では、配電盤の構造部材を一次元のはりや二次元の板で簡略化していたため、中心位置の読み取りや質量配分等の事前準備が必要であった。そこで、設計時の三次元CADデータを直接利用した実形状で解析モデルを構築する技術を適用して、耐震設計の精度向上と効率化を図り、新しい耐震指針に適合した配電盤の開発を行ったので報告する。