抄録
TPEN系ゲルを導入した抽出クロマト剤によるAm(III)/Eu(III)分離実験とLn(III)およびd遷移元素の吸着機構の解明を実施した。本抽出クロマト剤によるAm(III)およびEu(III)吸着試験の結果から、pH=4の溶離液を用いた場合、Am(III)をEu(III)から効率よく分離できることが分かった。そこで、クロマト剤に吸着したEu(III)およびAm(III)の代替としてCd(II)あるいはAu(II)などd遷移元素の吸着構造を広域X線吸収微細構造(EXAFS)法により明らかにしたところ、Eu(III)は第一配位圏では水のみが存在し水を介して吸着剤と相互作用する一方で、d遷移元素は直接吸着剤の窒素と相互作用した状態で存在していることが明らかになった。