抄録
20 MeV以上の高エネルギー中性子に対する検出器の応答を評価するための校正場として,7Li(p,n)反応による90 MeVまでの準単色中性子場の開発が行われている。このような高エネルギー準単色中性子場では,高エネルギーピーク以外に存在する,低エネルギー領域まで続く連続成分のスペクトラルフルエンスを正確に評価しておくことが必要である。その連続成分のうち数MeV以下のエネルギー領域ではTOF測定による評価が困難なので,この領域に対するボナー球スペクトロメータを用いたスペクトル評価を原子力機構TIARAおよび東北大CYRICの準単色高エネルギー中性子施設において行った。