抄録
電力ケーブルの絶縁破壊を引き起こす水トリーの発生に伴う微弱な放射線の測定をおこなっている。実験は、低バックグランドの環境中で、架橋ポリエチレン電極を溶液に浸し、交流の高電圧を課電し、周囲に放射線検出器(中性子、低エネルギーX線、高エネルギーγ線)を配置して行う。これまでの結果では、ポリエチレン電極中の水トリーの発生と放射線の間に関係が認められたが、放射線が水トリーを発生したのか、水トリーの発生が放射線を誘発したのかは明らかではなかった。今回、溶液中のイオンの種類と濃度を変化させ、放射線計数値との関係を調査した。その結果、X/γ線に関しては、イオン種、濃度との関係が認められたので報告したい。