日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: K04
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ガンマ線照射された海水の放射線分解過程に関するモデル計算
*端 邦樹塙 悟史笠原 茂樹勝村 庸介室屋 裕佐
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キーワード: 放射線分解, 海水
会議録・要旨集 認証あり

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抄録
海水中の主要なイオンである塩化物イオン(Cl-)、臭化物イオン(Br-)、炭酸水素イオンを含む水溶液(モデル海水)のガンマ線定常照射下におけるラジオリシス計算を行った。Br-はCl-の0.2%以下のモル濃度であるにもかかわらず、モデル海水における水素(H2)の発生挙動は、臭化ナトリウム水溶液の計算で得られたものとほぼ同一の結果となった。このことから、海水の放射線分解による水素発生のメカニズムでは、Br-が重要な要素であるということが示唆された。
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© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
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