日本消化器集団検診学会雑誌
Online ISSN : 2186-7321
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消化管がん内視鏡検診:タッチパネルを用いた即時入力式デジタルファイリングシステムの導入
神津 隆弘角川 康夫正田 浩子倉繁 正則村松 幸男斎藤 博斉藤 大三
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2005 年 43 巻 4 号 p. 458-468

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抄録
内視鏡による消化管がん検診が普及しつつあるが, その課題のひとつに検査の需要に対するマンパワー不足がある。この問題解決のために, タッチパネルを使った即時入力式レポーティングシステムを備えたデジタルイメージファイリングシステムを開発・導入した。その結果, 既存のシステムに比べ, 所見入力作業が簡略化し, 検査問の時間が短縮し, 効率のよい検査が可能となった。また, 検査中にリアルタイムで所見を入力することで, より正確な所見の記録・データベース構築が可能となった。今後, ソフトウェアの改良により入力を簡略化することでさらに効率を向上させることが可能である。本装置は内視鏡による消化管がん検診に有用であると思われた。
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