日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: P06
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ウラン有効利用のための燃料無交換高速炉炉心概念
(2)ULOFにおける炉心安全特性の評価
*瀬部 芙美絵山岡 光明堀江 英樹松宮 壽人
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
増殖性に優れる金属燃料を使用して劣化ウランから燃料生成と燃焼を行うことで、60年間燃料交換なしで連続運転を行う高速炉炉心概念を開発している。本研究では、流量喪失型スクラム失敗事象(ULOF)を対象とした事故解析を東芝で開発中の高速炉安全解析コードSAEMKONを用いて実施し、炉心安全特性を評価した。冷却材密度係数、燃料のドップラー係数、流量半減時間、および1次系ポンプ流量減少特性をパラメータとした感度解析を実施し、炉心部出口の冷却材最高温度への影響を分析した。その結果、本開発炉心の1つとして冷却材密度係数を低減させた体系にすることで、炉心部出口の冷却材最高温度が低下し、他の設計要求を緩和できることが分かった。
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© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
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