抄録
三菱重工業(株)と日本原子力研究開発機構とが連携し、平成21年より、高温ガス炉の特徴(安全性、運転性、経済性、熱利用)を生かした小型高温ガス炉概念の開発を行っている。その開発理念は、HTTRで開発された技術及び既往技術を活用することによる開発リードタイムの短縮、投資リスクの低減から小型炉を志向した。加えて、小型炉の強みを活かして建設工期の短縮によるコスト低減を図った。本発表では、本小型高温ガス炉のプラント概念を中心に小型高温ガス炉の市場性及びフィナンシャル分析によるその事業性について報告する。加えて、高温ガス炉で懸念される水浸入事故、反応度印加事故に対する耐性を有するシステムの概要を報告する(詳細は、別講演で発表予定)。詳細は年会にて報告する。