日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: P22
会議情報

実用高温ガス炉(MHR-50/100is)の設計研究
(3) MHR-50/100isの原子炉建屋の小型化概念及び建設工程の短縮化検討
*溝上 頼賢皆月 功大谷 知未清水 克祐小山 直塚本 裕貴
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
三菱重工業とJAEAは、中長期に渡る小型原子炉の潜在的市場をターゲットとして、実用高温ガス炉の設計研究を共同で実施中である。小型原子炉の市場は少ない投資の利点を考慮し、一般産業用熱供給やIPP(独立系発電事業)等の分野で拡大が期待される。特に、R&Dを最小限に抑えた低建設単価及び短い建設期間を達成することは、小型高温ガス炉市場の実現に非常に重要である。本設計研究では、上記の実用化炉基本思想に基づき、一連の実用高温ガス炉の開発構想、プラント概念の構築を実施した。その中で、本論文では、建設工程の短縮化や建設費の低減をめざし、建屋の小型化や配置の合理化、また、FBR実証炉や次世代炉で検討が進んでいるSC(鋼板コンクリート)造原子炉建屋及び原子炉格納容器を適用することを前提として、原子炉建屋の概念検討及び建設工程を検討した。その結果、目標建設工期36か月以内の達成の見通しを得ることが出来た。
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© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
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