抄録
IVR は、RV(原子炉容器)外表面からの冷却によりRV下部ヘッド 内に溶融炉心を保持する手段であり、シビアアクシデント時の影響緩和策として有効な手段である。IVR 成立のためには、RV 外表面からの冷却性能が重要であり、RV下部ヘッド内で成層化した溶融炉心からRV外表面に伝わる熱流束を評価する必要がある。このため、新たに構築した溶融炉心の成層化状態を定量的に評価する手法を取り入れて、RV外表面の熱流束を評価する手法を構築した。この熱流束評価手法の伝熱モデル、相関式などの物理的な詳細部分について発表するとともに、研究計画全体についても発表する。