抄録
海外BWRプラントでは、炉心出力の不安定振動の発生を想定し、OPRM(振動出力領域モニタ)によって不安定振動の発生を監視する手法が主流である。これに対し、国内BWRでは不安定振動を起こさないように出力・流量を設計で制限する手法を採用しているため、これまでABWRにOPRMを適用した事例はない。そのため、東芝が開発したOPRMシステムのABWRへの適用性を評価するため、原子炉システム解析コードTRACTを用いて、ABWRにおける不安定振動を模擬し、実機で想定される信号のノイズデータも重畳した検証データを構築した。この模擬不安定振動データを東芝OPRMに適用した結果、燃料健全性指標が基準値を逸脱するまえに、OPRMによってトリップ信号が発生できることを示した。