日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: L55
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高速増殖炉の炉心溶融事故後冷却挙動の研究
(18)界面固化を伴う溶融物ジェットの分散・微粒化挙動評価
*岩澤 譲阿部 豊金子 暁子黒田 泰平松尾 英治海老原 健一坂場 弘小山 和也伊藤 和宏成合 英樹
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キーワード: FBR, CDA, 分散・微粒化, 界面固化
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抄録
高速増殖炉(FBR)の炉心溶融事故(CDA)時に,溶融炉心の一部が冷却材中へジェット状に射出される可能性がある.本研究では, 実機と密度比が同程度の低融点合金と水を炉心溶融物と冷却材の模擬物質として用いた実験を行い, 両者の相互作用を理解し,固化に至るまでの詳細を把握することを目的とする.溶融物を水中に自由落下させ, 溶融物の挙動を高速度カメラで観測した. また, 実験後に固化物を回収し, その形状, 質量および寸法を計測した. その結果, 溶融物の温度により, 溶融物ジェットが異なる分散・微粒化挙動を示した. そこで流動の形態を溶融物と冷却水の液-液接触および固-液接触条件に区分し, 固化物と可視化観測結果から溶融物ジェットの流動構造の評価を試みた. 更に界面凝固膜の材料強度を考慮した微粒化物径予測式を構築し, 実験にて測定した固化物の質量メジアン径との比較を行い予測式の検証を行った.
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© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
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