抄録
代理反応法により、中性子捕獲断面積の導出が可能かを検証するため、コンプトン抑止型LaBr3(Ce)シンチレータ及びSi ΔE-E検出器から構成される測定システムの構築を行い、原子力機構東海タンデム加速器施設で得られた18Oビームを用いて155Gd(18O, 16O)157Gd及び157Gd(18O,16O)159Gd反応の測定を行った。本発表では測定システムの概要を説明し、測定で得られた156Gd及び158Gdの中性子捕獲反応断面積比と既知のデータとの比較から、中性子捕獲反応に対して代理反応法が適用可能な中性子エネルギー等について議論する。