日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: F56
会議情報

イミノ二酢酸樹脂を用いた低レベル放射性廃液の高度分析技術開発の基礎研究
*堀口 賢一菅谷 篤志岡留 善裕齊藤 照仁新井 剛鈴木 達也
著者情報
会議録・要旨集 認証あり

詳細
抄録
 東海再処理施設から発生する低レベル放射性廃液は多く含まれるナトリウムの影響により、微量金属元素の定量分析が困難である。そのため、イミノ二酢酸樹脂により、ナトリウムとその他の金属元素に分離する検討を実施している。本発表では、市販のイミノ二酢酸樹脂及び自製したイミノ二酢酸樹脂を用いた吸着特性確認試験について報告する。イミノ二酢酸樹脂を用いることで、ナトリウム以外の金属元素を選択的に吸着でき、その吸着性はpHに依存することを確認した。さらに、シリカ製担持体表面にイミノ二酢酸基を合成し作製した自製樹脂では、市販の樹脂と比較して吸着速度を大幅改善できるため、迅速な吸脱着を行えることが示唆された。
著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top