抄録
原子炉施設用放射性核種生成量評価のための基盤データベースの整備に関して、使用鋼材の製造履歴を考慮した材料に含まれる微量成分の検討を行う。放射性核種生成量評価は、中性子束分布計算と放射化計算の2段階に大きく分けられ、放射化計算では放射能を評価するための評価対象核種の親核種を適切に選定する必要があり、材料に不純物として微量に含まれる元素にも親核種として考慮すべきものが多くある。現行の放射性核種生成量評価では、材料の組成として、JISに規定された値、評価実施者が自ら分析した値又は海外の文献などを参照するといった状況にあり、標準的なものは定められていないのが現状である。なお、原子炉施設の場合、評価対象核種は、線量告示に示された放射性核種のうち、半減期が30日以上の放射性核種に限定している。