抄録
ステンレス鋼の応力腐食割れ挙動に及ぼす水の放射線分解の影響を調べるために、423~561Kの温度の純水中に過酸化水素を注入し、き裂進展試験を行った。注入する過酸化水素濃度は100ppb一定とし、荷重条件は応力拡大係数=11~22MPam1/2の定荷重とした。温度の低下とともにき裂進展速度は上昇し、453Kで最大を示した。顕微レーザーラマン分析から、561Kの疲労予き裂面上ではFe2O3の分布が認められたが、453Kでは主にFe< SUB >3</ SUB >O< SUB >4</ SUB >が分布していた。