抄録
放射性廃棄物の余裕深度処分における人工バリア材のベントナイト緩衝材については、初期要求性能である低透水性が確保できる施工方法の一つとして粒状ベントナイトの充填による施工方法がある。
本論では、粒径の異なる2種類の粒状ベントナイトが実際に充填された状態を想定し、地下水が粒状ベントナイトに浸透した場合の膨潤プロセスを分析するために、計230日間にわたるベントナイトの浸漬試験を実施し、その過程をX線CTスキャナーで可視化を行った。
また、新たにベントナイト原鉱を粒状加工した粒状ベントナイトの充填試験を行い、透水係数の代替特性である乾燥密度の確認を行った。