抄録
福島第一原子力発電所の事故に伴う放射性物質の拡散により、3/15夕方以降、第一原子力発電所から50-60km離れた福島市内でも毎時約10マイクロSvの放射線量が報告された。福島市にて、持参したポータブルゲルマニウム半導体検出器により、フォールアウトによる放射性物質の核種計測を3/17-19にかけて、建物屋上と屋内で実施した。ゲルマニウム検出器が有する高エネルギー分解能のおかげで、I131,132,Cs134,136,137,Te129,131m,132などを導出できた。放射能導出に不可欠なゲルマニウム検出器のガンマ線に対する検出効率は、MCNPXモンテカルロシュミレーションにより導出した。さらに、I132が複数本のガンマ線を導出することを用いて実験的にも検出効率を評価した。本計測は、半減期が数時間のI132などを計測した貴重なデータである。