日本原子力学会 年会・大会予稿集
2013年春の年会
セッションID: K11
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酸化物材料の水素の吸収、放出挙動
*橋爪 健一松田 浩輝渡辺 英雄波多野 雄治相良 明男
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
酸化物材料(アルミナ、マグネシアスピネル、イットリウム安定化ジルコニア)を400~1100℃の温度域で、水素同位体(重水素、トリチウム)分子気体あるいは水蒸気に曝露した。曝露後、重水素についてはTDSにて酸化物試料からの放出挙動を、トリチウムについてはイメージングプレートを用いて、溶解トリチウム濃度を測定した。各酸化物材料とも水素同位体の溶解量はvan’t Hoff式に従う温度依存性を示したが、ジルコニアについては1000℃以上ではこの関係から外れ、高い溶解量を示した。これは高温域で水素の溶解機構が変化した可能性があることを示唆している。
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© 2013 一般社団法人 日本原子力学会
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