日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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アサガオMADS box遺伝子PEONYの機能獲得型解析
*小埜 栄一郎上山 由紀子仁田坂 英二田中 良和
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p. 440

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抄録
アサガオMADS box遺伝子PEONY(PN)はキンギョソウC機能遺伝子PLENAと相同性が高く、アサガオのC機能遺伝子と思われる。PNの機能を明らかにするためにPN過剰発現ペチュニアを作製した。その結果、PN高発現系統においてblind(ペチュニアA機能遺伝子欠損変異体)と類似するホメオティックな表現型を示したことから、PNはC機能遺伝子として機能することが分かった。さらに、2nd whorlに形成された雄髄様器官においてアントシアニン生合成の構造遺伝子であるDEHYDROFLAVONOL 4-REDUCTASE (DFR)およびその転写調節因子であるANTHOCYANIN1(AN1)およびAN2が転写レベルで抑制されていることが分かった。以上の結果とblindgreen petal (B機能欠損変異体) の解析を通じて、花弁への運命決定から色素合成遺伝子の転写調節へのシグナリングについて議論したい。
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© 2003 日本植物生理学会
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