2025 年 16 巻 p. 3-20
アフリカ、特にサブサハラアフリカの数学教育研究を取り上げる際に、その課題の深刻さゆえに国際教育開発(開発学)と数学教育(数学教育学、教科教育学)という二つの領域にまたがる学際的な研究領域ととらえる必要がある。したがって本研究ではそのことを念頭に置きつつ、アフリカにおける数学教育研究の来し方を振り返り、そこから今後の道のりについて検討する手順を踏みたい。つまり、本稿の目的は、数学教育研究の過去・現在・未来を考えることである。そのため、4つのRQを設定して、体系的文献レビューを行い、現在までの数学教育の全般、社会文化的側面についての論点をまとめ、加えて国際教育開発・国際教育調査の影響について明らかにした。そのような過去・現在に対して、直近の動向を調べて、論点を整理することで今後の課題と可能性について論じた。