抄録
電気通信諮問委員会に反映されるVQEG Phase 2の活動に直接参加し、ビデオ品質主観評価を独自に実施した結果と、3つの独立機関の結果を基に, 基本統計量(平均と標準偏差)等に基づいて主観評価値を総合的に比較検討した。また, その提示方法も提案した。主観評価結果より、525@60Hzの映像においては、映像の内容に依存し、明らかに評価映像が悪いと判断される映像と、劣化してもあまり気にならない映像の種類に分類できることが示された。また、評定者個々の特徴として、視力、看視位置、年齢、性別、主観評価機関による影響、主観表価値の正規化についても検討を行った。