抄録
CG(Computer Graphics)を用いた従来の映像制作手法は高度な技術と手間を必要としていたが、近年になって、テキスト文(スクリプト)から映像を自動生成することで、素人でも容易に映像制作を可能にする手法が提案されはじめている。この手法ではキャラクタや背景、小道具などの素材となるCGコンテンツを、スクリプトで記述された内容に応じて適切に配置・動作させている。ここで背景や小道具とキャラクタが関連しあう動作をする場合(椅子に座る等)、オブジェクトの領域情報(椅子の位置・形状)や人物の動作に関する制約情報(どの場所に座るか)が必要になる。本稿では、CGコンテンツに付与するこれらの情報を記述した汎用的なメタデータを提案し、「キャラクタが公園のベンチに座る」という例をもとにその利用方法と試作結果を示した。