抄録
歪みの少ない補間を実現する近似剛体補間手法を三次元のメッシュに対して適用するためには,補間メッシュから四面体で構成される四面体補間メッシュを構築する必要がある.しかし,補間メッシュの面数は,一般的に膨大なため,補間メッシュから四面体補間メッシュを構築することは困難である.本論文では,多重解像度補間メッシュと近似剛体補間手法を組み合わせる手法を提案する.本手法では,粗いレベルの補間メッシュから四面体補間メッシュを構築し,それに対して近似剛体補間手法を適用する.残りの頂点は,多重解像度補間メッシュの詳細化に基づき計算される.本手法は,あくまでも近似手法であるが,扱う補間メッシュの面数を制御できるため,四面体補間メッシュの構築を簡単にできるという利点を持つ.